2007年02月20日

約束の旅路

yakusoku1.jpg 「少年は生きる。故郷から遠く離れ、真実の名前をかくしてー」

母と2人、スーダンの難民キャンプに歩いてたどり着いた9歳のエチオピア人少年がいた。
母は、少年が生き延びるために、ユダヤ人と偽って、一人イスラエルへ脱出するように命じた。
母と分かれ、真実の名前を隠し、義父母の元に育てられた少年は、ユダヤ人と偽り続ける事に葛藤しながら成長していった。



ラデュ・ミヘイレアニュ監督の熱〜い思いがつまった舞台挨拶から始まった「約束の旅路」を鑑賞することができました。ありがとうございます。
1980年代、スーダンの難民キャンプからエチオピア系ユダヤ人をイスラエルに移送した「モーゼ作戦」の真実から生まれた映画です。

エチオピア系ユダヤ人?

私たち日本人にはなじみもなく、時代背景もピンと来ません。民族と宗教の根の深さは今の日本人には分かりずらいかと思います・・・。

ですが・・・この映画の少年の人生を通して、とてもいい勉強になりました。
予備知識があった方がいいかもしれませんが、映画の中の背景と、様々なエピソードで、たくさん伝わってくるものがありました。


9歳で母親と別れるなんて、少年の立場からしたらとても大変なことだったと思います。
何故母親は自分をつき離したのか、本当の意味も分からず、見知らぬ土地で悩み続けます。
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せめてもの救いは、愛情豊かな養父母に出合ったことでした。
そして愛する恋人との出会いもありました。

主人公シュロモは、肌の色や宗教の壁がたくさんありましたが、彼は多くの人に愛されていました。
でも本当はユダヤ人でない事の秘密をかかえて生きているから、常に心に闇を持って生きています。
それがとても伝わって来て哀しかったです。

それと同時に、彼を助けようとする、養父母、姉、恋人、先生の暖かいまなざしも一緒に伝わってきました。

特に・・・母と子の愛を強く感じた内容だったかなと思います。
本当の母は、息子の命を助けたくて、別れを選んだし、養母は見返りの無い愛情を息子に注いでいるし。ちょっとウルッときました。

エンディングは衝撃的でした。明日への希望が見えたのを感じ、とても感動しました。



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この映画では、「ブログ募金キャンペーン」を行っています。
「約束の旅路」をブログに書き込んだエントリに対して、UNHCR(国連難民高等弁務官)駐日事務所アフリカキャンペーンに寄付を行います。





「約束の旅路」オフィシャル・サイト
http://yakusoku.cinemacafe.net/


出演:ヤエル・アベカシス/ロシュディ・ゼム/シラク・M・サバハ
ニックネーム ポーク姫 at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画

2007年02月19日

それでもボクはやってない

soreboku1.jpg 「これが、裁判。」

就職活動中の金子撤平(加瀬亮)は、面接へ向かう途中、満員電車で痴漢に間違われて、現行犯逮捕されてしまった。容疑を否認したが、警察に勾留され、起訴されてしまう。
撤平の弁護にあたったのは、ベテラン弁護士、荒川(役所広司)と新米弁護士、須藤(瀬戸朝香)だった。撤平の母(もたいまさこ)や友人(山本耕史)も無罪を信じて協力するが、裁判になった場合、有罪率は99.9%と言われているが・・・。


周防正行監督の11年ぶりの映画です。
今回のテーマは「裁判」。その中でも「痴漢冤罪事件」を取り上げています。

上映時間が143分と長いなーと思いましたが、案外あっさり見てしまいました。
中でも裁判のシーンがほとんどを占めていたんではないでしょうか。
特にBGMもなく、淡々と過ぎて行く感じが印象的でした。

私は女性ですから、普段女性の立場から痴漢は許せない!と強く思います。
実際に痴漢に何度かあったことがあって、とても嫌な思いをしました。

ただし冤罪となると話は違います。
こっちは主人公に感情移入してるから、やっていない事は分かっているし・・・
刑事や検察官に、何で分かってくれないんだよーってやきもきしながら見ていました。
しかも主人公の青年は加瀬亮さんでしたが、地味でヘタレな感じが出ていて、役にいい感じで合っていましたね。

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起訴されたら99.9%有罪判決が出るという数字には、ただびっくりでした。
これが日本の裁判という現実だそうです。

だから起訴される前に罪を認めて示談すれば、留置されることもなく、普段の生活に戻れるぞという弁護士のススメ?にはショックでした。
知らない所で真犯人がのほほんと生活していると思うと頭にきますね。

普段の生活では裁判なんて遠い世界の話だから分かりませんが、事件なんて突然ふってわいてくるものですよね。たいていの人間が事件に関して素人です。だから頼れるのは弁護士さんだけなのです。
こういう時、頼れる弁護士さんと出合えればいいなあと思いました・・・

今回この映画では、留置場とか、バスで護送される様子とか、検事の取り調べなどの流れが生々しく描かれているなと思いました。

あとはとにかくラストでショックを受け、そうか・・・と思いながら会場を後にしました。


「それでもボクはやってない」オフィシャル・サイト
http://www.soreboku.jp


出演:加瀬亮/瀬戸朝香/山本耕史/もたいまさこ/役所広司
ニックネーム ポーク姫 at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画