「あなたが覚えている私は笑顔ですか。」「失明を宣告されたピンホールカメラマン植松三奈子は、光を失う前に、子供の頃を過ごした思い出の地の風景を見ようと愛知県の豊橋に帰ってきます。
そこで、豊橋発祥の伝統的なお祭り「ええじゃないか」の準備をしている地元の高校生と出逢い、幼い日の懐かしい思い出を語り始めるのでした。」
映画鑑賞後、監督・出演者たちによるトークショーつきの映画でした。
この映画は、家族の大切さや、自然いっぱいの故郷を思い起こさせる反戦映画でした。
残虐なシーンを見せて戦争を反対するというのではなく、これから夢も希望もたくさんあった若い青年や子供たちが、夢半ばで命を絶たれてしまう悲しさがよく伝わる内容でした。
1945年8月7日、愛知県豊橋市にB29爆撃機によって僅か26分の間に、死者3000人、負傷者は1万人を超える犠牲者が出ました。事実に基づいた背景をもとに、主人公が過去と現在をつなげて伝えていきます。
さて、この映画のカギとなっているピンホールカメラですが、このカメラで撮影した写真は動くものは映りません。
学校の校庭でサッカーをしている学生たちがたくさんいる写真を撮影した場合、映し出された写真には静かな校庭しか映っていないのですよー。

当たり前と言えば当たり前なのですが、私は改めてびっくりしました。
地元高校生の水谷くんが「あんなに校庭に人がいたのに・・・。」「自分の存在意義考えちゃうなー」というような事を言っていました。
うんうん。まさにその通りですよ。
その場にいたはずなのに映らない。でもそこにずっとあるものは映る。
それに対してデジカメなどの現代のカメラは一瞬を映し撮る。
なんだか奥が深いです。
浅丘ルリ子の子供の頃を演じた子役の菜月ちゃん。とても可愛かったです!
いつも「お兄ちゃーん」ってくっついて回ってて、何事も一生懸命です。
なんか芯のある瞳をしていて、ちっちゃいのに存在感があります。
舞台挨拶で本人が登場してきましたが、かわいいー!連れて帰りたくなっちゃいました。
映画の内容が内容だけに、観客も年齢層高めでした。老夫婦で仲良く見に来ている方もいました。
私の後ろに座っていた夫婦も、戦争中の出来事を思い出したのか分かりませんが、映画の最中に、思い出話を始めてしまいました・・・。
いつもなら「うるさいなー」と思う所ですが、まあいろいろと思うところがあるのでしょう・・・と思い「ええじゃないか・・・」という気持ちで観ていました。
そして浅丘ルリ子演じる主人公の植松三奈子が言っていました。
「失って初めて物の大切さが分かるのね・・・。」
失明を宣告されて初めて感じる健康の大切さ、そして戦争を通して感じる命の大切さ。
失って初めて当たり前のことが大事だと気付くことがあるんですよね。
なんだかとっても考えさせられる映画でした。
「早咲きの花」オフィシャル・サイト
http://www.hayazaki.com/
出演:浅丘ルリ子/笠菜月/鈴木駿/加藤未央/北条隆博

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