
「その哀しみは 心を濡らした」
アフリカの大地で起こった20世紀最大の悲劇。
生きるための選択がそこにはなかった。100日で100万人が殺害された「ルワンダ虐殺」真実の物語。
これは、13年前に起きた本当の話です。
この映画を見ている間、ずっと心臓が痛かった。うぅ。
なんだか黒くて大きな影に飲み込まれていきそうな気がしました。
あまりに衝撃的で、ふと気が付くと、ずっと眉間にしわを寄せて見ている自分がいました。
1994年、フツ族出身の大統領を乗せた飛行機が墜落したことをきっかけに、ルワンダ国民の大多数を占めるフツ族によるツチ族の大量虐殺が始まりました。
人間が人間をあんなに虐殺するなんて考えられない。
昔から部族間での抗争があるとはいえ、ナタや斧でめった切り。
外国人の私たちから見たら、フツ族とツチ族の違いなんてまるで分かりません。
違いを探す意味なんてないし。
ルワンダの人も「住民票」をあえて作って区別しようとしていると思います。
そして、首都キガリにある公立技術専門学校に次々とツチ族が避難し、校長でもある白人のクリストファー神父と、海外青年協力隊の派遣英語教師ジョーが、何とか助けようと試みました。でもそれは変えられない運命だったのです。

先日まで仲良く話していたフツ族の青年が、血まみれのナタを持って現れた時はびっくりしました。
「フ、フランソワ〜!」と心の中で叫んでいましたよ・・・。
実際にその事件で生き残った若者たちが映画に参加して再現されているので、その内容は多くの人に伝わると思います。もちろん生き残ったとしても、その方の多くの家族は殺されているのです。
私たちは画面上でしか分からないけど、実際は渇いた空気と、おびただしい数の死体と血の匂い、そして腐敗した匂い、そして死肉を食べる野良犬の姿を見るのでしょう・・・。
国連軍と一緒に逃げた英語教師のジョーに最後に問いかけた台詞がありました。
「どうして逃げたの?」
そんな答えは聞かなくても分かっています。もちろん私もそう思いますから。
ジョーは答えました。
「死ぬのが恐かったから。」
人間の愚かさと悲しみをしみじみと感じた映画でした。
「ルワンダの涙」オフィシャル・サイト
http://www.r-namida.jp
出演:ジョン・ハート/ヒュー・ダンシー/クレア=ホープ・アシティ
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6月12日追記
「生かされて。」イマキュレー・イリバギザ著
ルワンダの大虐殺で奇跡的に生き残った女性の手記「生かされて。」を読みました。
この本の著者イマキュレーは、鉈を持った殺人者たちから逃げ、牧師の家の狭いトイレに7人の女性と一緒に身を隠し、恐怖と空腹に耐え、生き延びた人物です。
映画と違って、この本には、なまの声がありました。
亡くなった彼等には、それぞれの家族、人生、過去未来がすべて含まれているのが、とてもよく伝わって来て、衝撃的な内容でした。
読んでいない方は、ぜひ目を通してみてください。










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