「少年は生きる。故郷から遠く離れ、真実の名前をかくしてー」母と2人、スーダンの難民キャンプに歩いてたどり着いた9歳のエチオピア人少年がいた。
母は、少年が生き延びるために、ユダヤ人と偽って、一人イスラエルへ脱出するように命じた。
母と分かれ、真実の名前を隠し、義父母の元に育てられた少年は、ユダヤ人と偽り続ける事に葛藤しながら成長していった。
ラデュ・ミヘイレアニュ監督の熱〜い思いがつまった舞台挨拶から始まった「約束の旅路」を鑑賞することができました。ありがとうございます。
1980年代、スーダンの難民キャンプからエチオピア系ユダヤ人をイスラエルに移送した「モーゼ作戦」の真実から生まれた映画です。
エチオピア系ユダヤ人?
私たち日本人にはなじみもなく、時代背景もピンと来ません。民族と宗教の根の深さは今の日本人には分かりずらいかと思います・・・。
ですが・・・この映画の少年の人生を通して、とてもいい勉強になりました。
予備知識があった方がいいかもしれませんが、映画の中の背景と、様々なエピソードで、たくさん伝わってくるものがありました。
9歳で母親と別れるなんて、少年の立場からしたらとても大変なことだったと思います。
何故母親は自分をつき離したのか、本当の意味も分からず、見知らぬ土地で悩み続けます。

せめてもの救いは、愛情豊かな養父母に出合ったことでした。
そして愛する恋人との出会いもありました。
主人公シュロモは、肌の色や宗教の壁がたくさんありましたが、彼は多くの人に愛されていました。
でも本当はユダヤ人でない事の秘密をかかえて生きているから、常に心に闇を持って生きています。
それがとても伝わって来て哀しかったです。
それと同時に、彼を助けようとする、養父母、姉、恋人、先生の暖かいまなざしも一緒に伝わってきました。
特に・・・母と子の愛を強く感じた内容だったかなと思います。
本当の母は、息子の命を助けたくて、別れを選んだし、養母は見返りの無い愛情を息子に注いでいるし。ちょっとウルッときました。
エンディングは衝撃的でした。明日への希望が見えたのを感じ、とても感動しました。

この映画では、「ブログ募金キャンペーン」を行っています。
「約束の旅路」をブログに書き込んだエントリに対して、UNHCR(国連難民高等弁務官)駐日事務所アフリカキャンペーンに寄付を行います。
「約束の旅路」オフィシャル・サイト
http://yakusoku.cinemacafe.net/
出演:ヤエル・アベカシス/ロシュディ・ゼム/シラク・M・サバハ

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