
「そして僕は歩いて行く まだ見ぬ自分と出会うために」
1990年夏。大学を優秀な成績で卒業したクリス・マッカンドレスは、22歳の将来有望な若者だった。しかし、突然すべてを捨て、ヒッチハイクでアメリカを縦断しながら様々な人々との出会いをしながら旅に出た。最終目的地はアラスカだった。
ジョン・クラカワー原作「荒野へ」を、ショーン・ペンが映画化した作品です。
衝撃的な内容に心を動かされ、思わず私は今、原作を読み進めているところです。
正直ちょっと重い内容でした。でも、一人じゃなく複数人で見に行ってください。映画が終わった後、感想や思いをお互いに語り合いたくなります。
主人公の俳優はエミール・ハーシュさん。スピードレーサーにも主演されていて、先日東京ドームで行われた試写会で本人を見ることができました。
だがしかし!その時の印象とはまるで違う雰囲気にびっくりです。
人生や家族に思い悩み、自分の足で歩き始めた青年を好演していました。
偽りの家族にうんざりし、物にあふれていても、本当の自分を探して車とお金を捨てて旅に出る・・・までは分かる。でも、旅先で出会った心優しい人たちと別れ、それを振り切ってまでアラスカを目指す意味は何だったのだろう・・・と疑問に思ってしまいました。
自然のど真ん中で、そこにあるものを食べ、一人だけの力で生きていくことを選んだ彼の強い執念がとても印象深かった内容でした。
悲しい結末がわかった上で進んでいく内容だったからこそ、じっくりと見ることができた気がします。

ただ、彼自身は死を求めて旅する気はなく、ただただ自由を求め進んでいくことに、深い力強さを感じられました。
私が印象に残ったのは、ある孤独な老人との出会いです。
年齢差を超えた、深い心の交流が感じ取れました。
そしてもう一つ、クリスが失踪してからの家族の深い悲しみが印象に残りました。
もちろんクリスは縛られた家族から自ら離れていったのですが、彼がいなくなってからの父親と母親の落ち込み具合はとてもかわいそうでした。
母親は、道端で見かけたヒッチハイカーを、もしや息子では!?と必ず確認し、目で追ってしまうようになります。
父親は、悲しみをこらえきれず、路上で座り込んで泣き出してしまいます。
私も胸がしめつけられました。
そしてさらにもう一つ、クリスの最後のシーン。
目を見開き、空を眺め、家族を思い、探していた真実の答えを見つける・・・。
答えを見つけるのは大事だけど、未来がなくては意味がないよ・・・と言いたい。とにかく残念でしょうがありません。
でも、とても心に残った映画でした。あとからじわじわきますよ。
「イントゥ・ザ・ワイルド」オフィシャル・サイト
http://intothewild.jp/
出演:エミール・ハーシュ/キャスリーン・キーナー/ヴィンス・ボーン










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